別府中学校 武道場
稽古日 稽古時間 対象
水曜日 19:00 ~ 19:50 年少部・一般部
20:00 ~ 21:00 一般部
土曜日 19:00 ~ 19:50 年少部・一般部
20:00 ~ 21:00 一般部


2014年04月11日

闘えない武術

近年はインターネットの普及により、
著名人の講習会やセミナーの様子を見ることが出来ます。
断片的ではありますが、動く映像として見ることが出来ます。
有り難い事です。

しかし、中には精神世界論に終始した内容であったり、
単品の身体操作だけを取り上げて、
秘伝であるかのように説明している人も居ます。

個人的には、武道家が自らの門下生以外の人達に、
講習会やセミナーを開く段階で少し違和感を持ちます。
武道の習得というのはとても時間のかかるものであり、
生涯を通して学ぶような類のものです。
ゴールがどこにあるのかも分かりません。

そんなゴールの無い武道の世界では、すべての者が修行者です。
にもかかわらず、
すでに完成したかのように部外者に対しても指導する。
普通、門下生以外には教えませんよ!
知りたければ入門しなさいで済みます。
だから、どうしても商売に見えてしまうのです目

武道は『護身術』として捉えられる傾向にあります。
つまり、自他を守るための手段です。
理論を説き、聞き慣れない単品の身体操作を伝えたところで、
どうやって身を守るのでしょう?

確かに、特異な身体操作には優秀なものもあるでしょう。
しかし、それで素人を驚かしたところで、
実用性の無い『闘えない武術』を広めているに過ぎません。
闘うことを想定していない動きを量産したところで、
武道本来の何が伝わるのでしょう?

無論、闘うことが武道の本質だとはいいませんが、
そのような視点から入ってこそ、
本来の武道たる姿に辿り着けるとのだと感じています。
自然と世に出た方々は、
門下生と共に懸命に稽古されているだけです。
他人に自身の修業の結晶である秘訣など教えません。

これから武道を学ぼうと思われている方は、
そのような点も考慮して入門を考えられると良いと思います。


Posted by 道場生 at 13:52│Comments(3)
この記事へのコメント
ボクシングなどのスポーツ化された格闘技でも体で覚える練習が基本ですよね。考える事はとても重要ですが出来てナンボだと思います。
いざという時に遣える武道は並大抵ではたどり着かないのではないかと思っています。
Posted by わか at 2014年04月14日 22:26
合気道の手を接点とした稽古は実戦性がないと見えてしまうのは、現代武道の落とし穴。昔の新当流、念流、陰流はすべて手を接点として、敵の移動軸を崩し切っ先を喉元あたりに付け勝ちつめる。相手の手を制すれば相打ちを防いで勝つことができます。合気道の稽古は実戦性が隠されてます。少し古流を学ぶわかることです。知らないだけですね。
Posted by 姫路の高齢者 at 2014年04月16日 23:07
たくさんのご意見ありがとうございます。

この記事で言いたかった事は、特に「合気上げ」であったり、
ささいな身体操作をもって秘伝のように語っている、
商売型の自称武道家が多いということです。

私達は、本来の姿を見ていなければならないということです。
Posted by 兵庫合気会 加古川道場兵庫合気会 加古川道場 at 2014年04月17日 02:02
 
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