別府中学校 武道場
稽古日 稽古時間 対象
水曜日 19:00 ~ 19:50 年少部・一般部
20:00 ~ 21:00 一般部
土曜日 19:00 ~ 19:50 年少部・一般部
20:00 ~ 21:00 一般部


2013年01月23日

ロマンチスト

武道家にはロマンチストが多いのかもしれません。
最近、YouTubeなどで動画を閲覧していてそう感じることがあります。
ロマンチストが悪いという意味ではありません。
想像力が豊かであることは、武道においても必要な能力です。

しかし、ときとしてその域を越え、幻想や妄想にまで達してしまうケースもあるようだと思う訳です。

 『合気は簡単』
 『コツさえ分かれば誰でも人を倒せます』
 等々・・・

このような幻想・妄想に関しては、武道の中では合気系が最も甚だしいのではないか?
そう感じるのですガーン

その原因の1つには、
このブログでも時々取り上げる「合気」なる身体技法が曖昧模糊としており、
各流派における解釈もまちまちという点が挙げられると思います。
ただし、現実の話として、
私たちが修業する武道の世界には、それほど夢が転がっているわけではありません。
そして、ある意味では、“人間の資質は決して公平に分け与えられてはいない”のかも知れません。

見ても分からない。 聞いても分からない。なんとなく分かって来たけれど出来ない。 
出来ていたつもりでも出来ていなかった。そんな繰り返しですよね? みなさんスマイル

いつも同じ相手を受けとして採用し、その様子を撮影して自ら動画をアップロードする。
どこかの師範のように、道場破りや素人にかけて欲しいものです拍手

正直なところ、人間なんてそう簡単には投げ飛ばせませんし、抑え込みも出来ません!
多少は合わせようとしている稽古の中ですらそうなのですから、
倒す気で向ってくる相手など、手段を選ばないのですから厄介です。
ちょこっと教えられただけで玄人クラスになるのなら、苦労はしません。

間違えてはいけないのは、「合気」だけが特別なものと理解してしまうことだと思いますちっ、ちっ、ちっ
たとえ「合気」を使おうが、格闘技的な蹴りを放とうが、
いずれも物理的作用が生じていることにはなんら変わりありません。
(その精妙さには天と地ほどの差はありますが・・・。)

「合気」にだって出来る事と出来ない事があるでしょう。
それこそ、ブン殴ったほうが早いケースだってある訳です。

私が読んだり見たりした範囲内でのお話で恐縮ですが、
「合気」なるものの世界は、
“全て”か“ゼロ”かという事は言えるかもしれません。
分からない人にはずっと分からない。分かる人にはいずれすべてが繋がって理解できる。
でも、それが全てでは無い。

だから日々、稽古するしかないのであり、試行錯誤する必要もあるのでしょう。
稽古や自分で創意工夫して培われた土壌でしか、武道の花サクラは咲きませんからねぇ。
私はまだ種を植えた程度かな~双葉  


Posted by 道場生 at 14:14Comments(0)