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2012年04月02日
座り柔道???
4月からの中学校武道必修化を控え、静岡県教育委員会は、
柔道事故が多いことを受け「大外刈りを取り扱わない」、
「投げ技を用いた試合は実施しない」など、計9項目を定め事故防止を図るよう促しています。
ある統計によると、全国の中学・高校では1983~2010年の28年の間に、
柔道事故で114人が死亡しています。
そのうち約65%の74人は、投げ技などによる頭部外傷が原因でした。
多くの事故が起きてやっと、
毎年柔道が『こんにゃくゼリー』より多くの人間を殺していることに気づいた訳です。
試合は座った状態で行い、固め技などに限定されます。
しかし、『座り柔道』って安全なの
下半身があまり使えない訳ですから、必然的に上半身の動きが占める割合が高くなります。
手で牽制しながらの激しい袖の取り合いが予想されますが、目でも突かなければいいですが・・・。
そこまでして柔道でなければならない理由は何
そもそも、柔道ばかりクローズアップされるのはどうしてなのでしょう

学校によっては柔道部が無いところもあります。
どこかの県で問題となったような、1ヶ月程度講習に行って黒帯を貰った先生に指導されては、
堪ったものではありません
体格によっては、柔道を個人的に習っている子供に投げられますよ
多分
また、剣道と相撲という選択肢もあったと思います。
剣道であれば素振りも良いでしょう
体の中心線が意識できます。試合をしなくても、人形相手に打ち込む稽古は出来ます。
相撲であれば四股や股割りなど、柔軟性を向上させるための良いものもあります。
最近の子は体が硬い子が多いですから・・・
どうでもよいのですが、素朴な疑問。何故、合気道が選択肢に入っていないのか
合気会の会員は合気道人口の大半を占め、
日本国内100万人・全世界で160万人とも言われています。
その他にも独自した流派が多く存在しています。
これだけ巨大な組織と多くの道士が居ながら、何故、合気道が選択肢にないのかは不思議です。
比べて柔道人口は、国内よりも海外の方が盛んで、国内は数十万人程度と聞きます。
さらに、合気道には『座り技』というものが確立されています。
足腰の鍛錬になることはもちろん、『立ち技』の基本となるものであることから、
仮に『立ち技』を取り入れなかったとしても、多少の護身には有効かも知れません。
いずれにせよ、武道は体的動作を伴うものではありますが、
精神性が伴うという事も重要な事柄です。
凄い技を持つ人間などいくらでも居ます。体力的に勝る者も・・・。
現代という時代に添った武道教育を通じ、心身共に健全である子供達が育つことを願います。
弱いものをイジメて憂さを晴らすような、本当に弱い人間が消えるように

柔道事故が多いことを受け「大外刈りを取り扱わない」、
「投げ技を用いた試合は実施しない」など、計9項目を定め事故防止を図るよう促しています。
ある統計によると、全国の中学・高校では1983~2010年の28年の間に、
柔道事故で114人が死亡しています。
そのうち約65%の74人は、投げ技などによる頭部外傷が原因でした。
多くの事故が起きてやっと、
毎年柔道が『こんにゃくゼリー』より多くの人間を殺していることに気づいた訳です。
試合は座った状態で行い、固め技などに限定されます。
しかし、『座り柔道』って安全なの

下半身があまり使えない訳ですから、必然的に上半身の動きが占める割合が高くなります。
手で牽制しながらの激しい袖の取り合いが予想されますが、目でも突かなければいいですが・・・。
そこまでして柔道でなければならない理由は何

そもそも、柔道ばかりクローズアップされるのはどうしてなのでしょう


学校によっては柔道部が無いところもあります。
どこかの県で問題となったような、1ヶ月程度講習に行って黒帯を貰った先生に指導されては、
堪ったものではありません

体格によっては、柔道を個人的に習っている子供に投げられますよ


また、剣道と相撲という選択肢もあったと思います。
剣道であれば素振りも良いでしょう

体の中心線が意識できます。試合をしなくても、人形相手に打ち込む稽古は出来ます。
相撲であれば四股や股割りなど、柔軟性を向上させるための良いものもあります。
最近の子は体が硬い子が多いですから・・・

どうでもよいのですが、素朴な疑問。何故、合気道が選択肢に入っていないのか

合気会の会員は合気道人口の大半を占め、
日本国内100万人・全世界で160万人とも言われています。
その他にも独自した流派が多く存在しています。
これだけ巨大な組織と多くの道士が居ながら、何故、合気道が選択肢にないのかは不思議です。
比べて柔道人口は、国内よりも海外の方が盛んで、国内は数十万人程度と聞きます。
さらに、合気道には『座り技』というものが確立されています。
足腰の鍛錬になることはもちろん、『立ち技』の基本となるものであることから、
仮に『立ち技』を取り入れなかったとしても、多少の護身には有効かも知れません。
いずれにせよ、武道は体的動作を伴うものではありますが、
精神性が伴うという事も重要な事柄です。
凄い技を持つ人間などいくらでも居ます。体力的に勝る者も・・・。
現代という時代に添った武道教育を通じ、心身共に健全である子供達が育つことを願います。
弱いものをイジメて憂さを晴らすような、本当に弱い人間が消えるように



Posted by 道場生 at
15:50
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2012年04月02日
葉問(イップ・マン)
先日、久しぶりにレンタルビデオ屋さんに行きました。
そこで目に留まったのが『葉問(イップ・マン)』
よくできた作品だと思います。良い意味で遊びが無く、真面目に作られています。
中でも10人相手に試合(というよりも、ほぼ殺し合い)をする場面は見惚れます
「構え」の1つが合気道の「構え」にも似ています。
『葉問(イップ・マン)』。
あまり聞き覚えがないかも知れませんが、彼は詠春拳(えいしゅんけん)の大師ですね。
詠春拳は基本的に近接戦闘での打撃を真髄としている武術で、
基本的に重心を後ろ足に多くおき、直線的な手技や低い蹴り技を多用します。
大きく振り回す手技や回し蹴りなどは用いず、相手の両手を封じてしまう技術や、
攻撃をかわしカウンターパンチを入れるなどのテクニックに優れています。
ブルース・リーもこの葉問から学んでおり、その打撃技には詠春拳の要素が垣間見えます。
さて、葉問派の稽古法の1つに「黐手(チーサオ)」と呼ばれるものがあります。
お互いの拳を接触させた状態で攻防を繰り広げるものがあり、
これによって鋭敏な皮膚感覚を養っていくようです。
このトレーニングで大切なことは、
・常に動き続けること
・そして無駄な力は入れないこと
う~ん
、どこかで聞いたようなセリフ。
そう、稽古時や審査前にも良く聞きますね。
・止まるな、動き続けろ
途中でやめるな
・もっと力を抜いて
この「黐手(チーサオ)」、
あるレベルに達すると目隠しをしていても相手の動きがわかるとか。
目で追えばその情報が脳に伝達されて処理されるまでにタイムラグが生じます。
ところが皮膚感覚で動けば、思考していないために処理時間を短縮することが出来ます。
考えて稽古して、感覚を研ぎ澄まして白紙の頭で動く
人間は放っておいても歩けるようになります。
ハイハイしている赤ん坊から物に掴まって立ち上がり、
本当はバランスをとることが非常に難しい二足歩行で平気に歩きます。
な~んにも考えていません。そのようにならなければいけないのでしょうね。
稽古しかない
近道はありません。
最後に、素早い連続打撃で最短距離を打ち抜くスタイルが実戦的で魅力的な詠春拳ですが、
なんと厳詠春という女性が創設したそうです。
詠春拳の動きを見ていると、とても綺麗で優雅なイメージを受けました。
この俳優さん自身も詠春拳を習われているのでしょう。
ふと、以前に聞いたこんな言葉を思い出しました。
「道を究め、精神性が高まった者は、女性的な柔らかさと優雅さを醸すようになる」
実戦的でありながら優雅で美しい。自分の合気道も、いつかはそのようでありたいです。


そこで目に留まったのが『葉問(イップ・マン)』

よくできた作品だと思います。良い意味で遊びが無く、真面目に作られています。
中でも10人相手に試合(というよりも、ほぼ殺し合い)をする場面は見惚れます

「構え」の1つが合気道の「構え」にも似ています。
『葉問(イップ・マン)』。
あまり聞き覚えがないかも知れませんが、彼は詠春拳(えいしゅんけん)の大師ですね。
詠春拳は基本的に近接戦闘での打撃を真髄としている武術で、
基本的に重心を後ろ足に多くおき、直線的な手技や低い蹴り技を多用します。
大きく振り回す手技や回し蹴りなどは用いず、相手の両手を封じてしまう技術や、
攻撃をかわしカウンターパンチを入れるなどのテクニックに優れています。
ブルース・リーもこの葉問から学んでおり、その打撃技には詠春拳の要素が垣間見えます。
さて、葉問派の稽古法の1つに「黐手(チーサオ)」と呼ばれるものがあります。
お互いの拳を接触させた状態で攻防を繰り広げるものがあり、
これによって鋭敏な皮膚感覚を養っていくようです。
このトレーニングで大切なことは、
・常に動き続けること

・そして無駄な力は入れないこと

う~ん

そう、稽古時や審査前にも良く聞きますね。
・止まるな、動き続けろ


・もっと力を抜いて

この「黐手(チーサオ)」、
あるレベルに達すると目隠しをしていても相手の動きがわかるとか。
目で追えばその情報が脳に伝達されて処理されるまでにタイムラグが生じます。
ところが皮膚感覚で動けば、思考していないために処理時間を短縮することが出来ます。
考えて稽古して、感覚を研ぎ澄まして白紙の頭で動く
人間は放っておいても歩けるようになります。
ハイハイしている赤ん坊から物に掴まって立ち上がり、
本当はバランスをとることが非常に難しい二足歩行で平気に歩きます。
な~んにも考えていません。そのようにならなければいけないのでしょうね。
稽古しかない

最後に、素早い連続打撃で最短距離を打ち抜くスタイルが実戦的で魅力的な詠春拳ですが、
なんと厳詠春という女性が創設したそうです。
詠春拳の動きを見ていると、とても綺麗で優雅なイメージを受けました。
この俳優さん自身も詠春拳を習われているのでしょう。
ふと、以前に聞いたこんな言葉を思い出しました。
「道を究め、精神性が高まった者は、女性的な柔らかさと優雅さを醸すようになる」
実戦的でありながら優雅で美しい。自分の合気道も、いつかはそのようでありたいです。



Posted by 道場生 at
11:54
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