別府中学校 武道場
稽古日 稽古時間 対象
水曜日 19:00 ~ 19:50 年少部・一般部
20:00 ~ 21:00 一般部
土曜日 19:00 ~ 19:50 年少部・一般部
20:00 ~ 21:00 一般部


2013年12月16日

届かない攻撃

稽古では、たくさんの技術を教わります。
しかし、巷では、このような声があるのも事実です。

「合気道は実践で強いのか?」

インターネットで検索してみると、
「合気道は実践では使えない」と言われて久しいようです。
合気道は、単なる殺傷技術を追求することを目的とする、
そのような武道ではありません。
むしろ殺傷技術を通し、日々の生活の中で、
生と死を意識することを目指しているのかも知れません。
矛盾しているように思えますが、これは『武士道』本来の姿です。

しかし、連日のニュースでは、
聞かない日がないくらいに殺人事件が報道されています。
そんな時代ですから、
子供であっても何かの際には隙を見て逃げたり、
逃げる隙を作り出せる程度には役立つモノを、
せめて身に付けて欲しいと思っています。

そのような観点から普段の生徒達を見ていると、
少々困ってしまう点があります。

正面打ち、横面打ち、突きといった攻撃が、
そもそも対象である相手に届いていませんガーン
たまに当たりそうになったら、
逆に攻撃者自らが当たらないように避けてもいますガーン ガーン

今の時代、正面打ちや横面打ちといった攻撃は、
実際にはほぼあり得ない訳ですが、
離れた距離から襲いかかることを想定した、
合気道におけるこの3つの攻撃スタイルにおいて、
届かない間合いに慣れてしまっては困ります!

いずれの攻撃であっても、
実際に相手に当てる間合いはかなり近い距離です。
今の距離に慣れてしまったら、実際に何かあったときは
また、届かず、勢いすらない攻撃は、
避けようが捌こうが相手は崩れませんし、
そもそも当ったところで痛くも痒くもありません。
このような攻撃は、技に結びつけることも困難になります。
合気道は相手の力の流れも利用する訳ですし、
ちょっと改善していかなければなりません。

こんなところも「合気道は実践では使えない」と、
合気道の世界に身をおく者からも指摘される所以なのでしょう。
さて、どうしたものか・・・。  


Posted by 道場生 at 19:50Comments(3)

2013年12月13日

嬉しい出来事

最近、嬉しいことに大人の方の体験見学が増え、
入会者も少しずつ現われはじめましたニコニコ
どのようなスポーツ、武道でもそうですが、
「体験してみよう」、「習ってみよう」と思われる皆さんは、
少なからず良い意味での先入観をお待ちです。

私達の道場は財団法人 合気会に属しておりますが、
多くの方は合気道の開祖である『植芝盛平』や、
『養神館 塩田剛三』をイメージされるのではないでしょうか?

合気道は指導者が師事した師範やその年代等により、
様々な個性が存在する武道です。
開祖や塩田剛三先生の映像を見られた方は、
「嘘だろ~」という反応と、
「そういう世界もあるかも」という反応に分かれると思います。

固い技をイメージされていた方は、
“イメージと違う”と思われるかも知れません。
また、柔らかい技をイメージを持たれていた方は、
違和感を感じないかも知れません。
ただ、いずれのスタイルであれ、
人は大抵の物事について、体験しなければ理解しない生き物です。
頭ではイメージ出来ても、
心と体が納得していない状態とでもいいましょうか。

ですから、やはり体験してみるということは大切ですOK
そして付け加えるとすれば、
合気道は1度や2度の体験では出来ませんし、分かりもしません。
私的には、合気道は謎解きのようなものだと感じています。
次から次へと疑問が湧きます。
クリアしたと思っていたものも時間が少し経つと、
また新たな疑問が派生してあらわれます。
その繰り返しの中で、積み上げられるものがあると考えています。

近年では、
「力を使わずに女性でも簡単に極意がマスター出来ます」
といったあり得ないキャッチフレーズをよく目にしますオドロキ
はっきり言って、“人はそう簡単には崩れませんし飛びません”!
「気」という言葉を使う流派もあるかも知れませんが、
「気」では飛びません。
便宜上、「気」という言葉を使った方が手っ取り早いだけです。

悩み、考え、行き詰まりもせず、
簡単に会得できる技や極意などありません。ただの人間ですから。
縁あって合気道という道を歩んでみようと思われた方々、
共に考え、悩みながら歩いていきたいですね。
そんな仲間がもっと増えれば良いなと思うこの頃ですスマイル
  


Posted by 道場生 at 16:33Comments(0)